ASUS ROG Cetra II レビュー 。音源がそのまま鳴るゲーミングイヤホン。[リスニングOK]

ROGPhoneユーザーは全員買ってください

ASUSの送るゲーミングイヤホンの2代目、選択肢の少ないTypeC接続。ルックスも性能も兼ね備えた優等生イヤホンをレビューします。



スペック

型番ROG Cetra II
形式密閉ダイナミック(カナル型)
ドライバー液体シリコンゴム 9.4mmネオジムマグネットドライバー
最大入力-
インピーダンス32Ω
音圧感度-
再生周波数帯域20Hz~40KHz
ケーブル約1.25m
プラグ金メッキ USB Type-C
質量30g
マイク形式-
指向性無指向性
開回路電圧レベル-40 ± 3 dB
有効周波数帯域50Hz - 10KHz
価格4,500円前後(amazon)

ノイキャン・外音取り込み対応、USB Type-C接続。革新的な液状シリコンゴム(LSR)ドライバーが安定したスピーカー性能を発揮し、驚くほど力強い低音と最適化されたゲーミングオーディオを実現。AURA Sync対応なカスタマイズ可能なマルチカラーのRGB照明で、個性的なスタイルを演出。

開封

付属品

コードは硬め

コントローラー付き。横のスイッチでノイキャンを切り替える。

他の一般的なイヤホンとの比較。

筐体は比較的大きめ

音質

自分のレビューは、素人の素人による素人のためのレビューです。正確に音質を伝えることよりも、このイヤホンの音の傾向をわかりやすく伝えることを目的としているため、詳しい人が見ればボロだらけだとは思いますがご了承下さい。

今回は所持しているものから2つピックアップし、簡易比較を交えて評価します。


・final VR3000 for gaming 近年イヤホン市場で存在感を増す、国産メーカーfinalが送る高コスパゲーミングイヤホン。正確な音を鳴らすがマイクが弱いのが玉に傷。
・ASUS ROG Delta ゲーミングヘッドセット。首への負担でイヤホンを検討しているゲーマーも多いが、イヤホンはヘッドセットの代わりになりえるのか。

聴いた瞬間、その見た目に反して解像感のある音に驚かされ、遅れて重低音の強さに気付く。ぼやけの一切ない、とてもストレスフリーな重低音です。
音質の傾向としては、単純に価格差の分だけ音質に差があります。
ドライバーの位置の関係上、VR3000は音が詰まっていてCetraの方がより広がりを感じます。また、長時間聞いていて疲れにくいのはVR3000です。それ以外の音質面ではCetraのほうが良いです。
音質としての総合点はCertaに軍配が上がります。



ROG Cetra IIはドライバーやDACの素の音が出てるように感じます。これは完全に推測ですが、finalは「こういう音を出したい」というオーディオメーカーとしてはごく自然の考え方である程度のチューニングをしているのに対して、ASUSは「性能で殴るぜ!!!」のようなゴリラみたいな発想で製品を作っている可能性があります。ハイエンド大好きPCメーカーだから仕方ないね。

ゲーム用途

自分がゲームするにあたって求めているものが3点あります。装着感・定位感・マイク性能です。自分の周りは物であふれているのに、マイクだけは持ってないんですよね...
(補足:定位感が良いイヤホンは、音の鳴っている方向・距離が正確に聞き取れます。)

装着感は圧倒的にVR3000が優れています。Cetraの装着感は結構独特というか、多くのイヤホンより筐体が大きく、IEMのような耳にフィットした形状でもないので癖があります。ただし、自分は長い間使ってたら自然と慣れました。耳が形を覚えたのかもしれません。
また、長時間の装着による負担は間違いなくヘッドセットより少ないです。

定位感はVR3000のほうが若干優れています。ただし、Cetraもだいぶ優れている部類ではあります。あくまで比較するなら、の話です。
ただし、ヘッドセットには勝てません。耳の外側からデカいドライバーで音を鳴らしたほうが定位感が優れるのは当然です。ただし、ちゃんとしたヘッドセットであるDeltaとの比較であることに留意してください。何かのおまけで付いてくるようなものはお話になりません。

マイク性能は圧倒的にCetraが優れています。音質はもちろん、何よりも音量がデカいです。というより、VR3000のマイク性能が最低限過ぎるだけのような気もしますが...
それを差し置いてもイヤホン最高峰のマイク性能であることには変わりありません。
流石にヘッドセットには勝てませんが、十分代替になりうる性能を持っています。

ARMOURY CREATEの設定画面

上画像の録音設定から最大までシークバーを動かせば、かなりの大音量が相手の鼓膜に届けられます。

カスタム性

ASUSの総合ユーティリティソフトであるARMOURY CREATEでの制御に対応しています。
ARMOURY CREATEでは、前述の録音設定のほかにも多彩な設定に対応していて、イコライザーはもちろん、様々な音質プリセットやバーチャルサラウンド機能、マイクの設定などができます。

RGBの設定も可能。

AURA Sync機能を使用すれば、あなたのASUS製PCやキーボード、マウス、モニターやPhilips HJue 対応の照明まで同期して光らすことができます。多分。(Hue対応デバイスは持ってない)

全部まとめて光らせることが可能

また、ROGPhoneに元々入ってるほうのARMOURY CREATE(Playストアにあるやつではないです)を使えば、モバイル環境でもある程度のライティングコントロールが可能。

総評

・良くも悪くも、データをノイズなしに直で出力している。イオン交換水と同じで、純水であることが必ずしも美味しいとは限らない。しかしゲームをする上ではメリットが多い。
・リスニングにおいても、EDMやゲームミュージックのようなボーカルがない曲を聴くには向いている。
・逆にボーカルの再現は苦手で、声に質感を感じられない。生音源の再生も不向き?
・解像感が高く、低音を鳴らしても全くぼわぼわしない。
・ハウジングがアルミ製で高級感があるが、重く耳に負担がかかる。
・RGBはArmoury Createを導入したPC、またはROGPhoneでしか制御できない。その辺のスマホにつなぐとレインボーに光り続ける。
・付属イヤーピースはいまいち。とりあえずfinalのType-Eに変えておけばOK。
・マイクの音質はヘッドセットマイクとそん色ない、実用に耐えうる音質。
・かつ、イヤホンマイクにありがちな「音量が小さくて聞き取れない」問題がない。
・ノイズキャンセリング機能はおまけ
・外音取り込み機能は使える。
・付属のケースは大きめで使いやすい。ただしROGマークは剥がれる。
・USB Type-C接続は便利。Type-Cが使えないのなんて今時iPhoneだけだよ!
・変換ケーブルもあるのでゲーム機でも問題なし。

万人にお勧めできるかと言われると微妙ですが、刺さる人には刺さる、不快な音は鳴らさない良いイヤホンです。一方でいわゆる「表現力」が足りていないというか、音が薄っぺらいというか...これ一本でOKというものでもないです。やはりゲーム専用のサブイヤホンとして購入することをお勧めします。また、装着感は人によって異なるため、一度店頭での試聴をお勧めします。が、そこらで試聴できるかと言われると微妙。一応、家電量販店よりかは秋葉原のPCショップのほうが展示されている可能性は高いと思います。
おすすめ度
★★★☆☆
以上、ASUS ROG Cetra II レビュー でした。


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